くと拒絶感がありました。しかし、今はすごく風通しが良くなりました。平塚社長: そうですね。昔は、営業と工務で壁がありましたね。今はとても社内の雰囲気が良いです。風土づくりは、経営者・社員の皆でつくりあげなければなりません。平塚社長: 堀江常務は6期上の先輩です。しかし、私は営業職であり、堀江常務は現場であったため、ほとんど交わることがなかったです。その当時の堀江常務は、「変わっている」、「ある仕事を全部ひっくり返して、全然違った仕事に変えた」、「ある仕事の半分くらいを利益に変えた人」という声を耳にしていました。その噂話から、堀江常 10年前のことですが、現場の職員が本社に行務はちょっと頭の構造が違う人であると思っていました。当時は、過激な発言が多かったですからね(笑)。堀江常務: そう、平塚社長とは部署が違うので本社に入るまで、ほとんど付き合いがなかったですね。しかし「さすが、営業のサラブレッドは違うな」、「世の中のことをよく知っているな」と思っていました。それと「よく酒を飲まれるわ」と(笑)。平塚社長: 堀江常務は勉強家ですよね。よく本を読まれ、すごく勉強される人です。私は、堀江常務が勉強に費やした時間を飲酒に使いましたね(笑)。 堀江常務は、会社にとって良いことを提案されるし、ダメ出しも随分されるので、両極端の部分があるのも確かですね。しかし、「自分の考え方はこうだ!」と発言をされる時は、筋の通ったことが多かったですね。広い目線を持っているため、的確な回答にたどり着くのでしょうね。しかし、反感をかうこともシバシバ…。堀江常務: 私は、変わった目線でしかモノやコトを見てないです(笑)。しかし、平塚社長は見聞があり、王道的な目線もあり、謙虚な部分もあるため、立派ですよね。平塚社長: 住まいのコンサル部をつくりました。この部署は、メンテナンスや修理、家屋の受け渡し後もお客様と末永く関わる仕事です。つまり、全体的な維持管理をすることが重要となります。それをより強化し、円滑に仕事ができるような住宅に特化した部をつくりました。堀江常務: 設計はCADで行うのが主流となり、設計事務所に図面を発注しています。近年、CADに変わりITと融合したBIM/SIMが出てきたことで、図面を見るだけで、金額やランニングコストも一目瞭然で分かります。そして素材も分かるため、メンテナンスもすぐに対応ができます。BIM/SIMを高度に扱える技術者集団を社内に備えれば、変更の部分を描き直させたり、見積りや着手前まで図面に関与できるため、納期の短縮化や業務の効率化になります。それを推進する部署が設計・IT推進部です。―お互いの印象はどうでしたか?―新組織体制についての想いは?5特集.1
元のページ ../index.html#6