つちおとVol.137
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TSUCHIOTO リーダーとして、決断力、指導力、信念(覚悟ができていること)、先見性をもつ、人の話を謙虚に聞く、相手の気持ちを理解する(思いやり)、人徳を積む、人の情け・喜びを理解する情をもつことが、大切であり、このことが人間力であると、私は理解しています。 社長は「今後会社をどのように経営していくのか」について、自らの経営方針を社員へ明確に伝えることが大切です。そして、人間力豊かに、自信をもって経営してください。「やればできる!やるしかない!」の精神です。 経営者は、常に安全、売上・利益のことが頭から離れることはありません。会社の経営には売上等の数値が大事ではありますが、スローガンである「安全はすべてに勝る」の考えが最も重要です。安全を知るためにも、現場に足を運び、現場社員の話に耳を傾けることが大切です。そして、私は毎年2〜3日の行程で、主要な現場を視察していました。社長が現場に赴くことは、日頃話す機会の少ない現場に従事している方々との交流ができ、皆さんの士気が上がり、自分自身の勉強にもなります。また、私は現場社員の皆さんと一緒に、食事をしながら談笑することもありました。このことは、今思えば懐かしく、良い思い出です。 山陰道の4車線化および大橋川の改修等の工事が終了した場合には、売上が落ち込むことが予想されます。しかし、あの苦境であった7年間を我慢して立ち向かった現場の職員が、今は幹部として成長しています。私はどんなに厳しい時期が到来しても、必ず乗り越えてくれると信じています。 私は多くの方々と出会ってきて、様々なことが本当に勉強になりました。これまでに出会った人との経験すべてが宝物です。率直な感想としては、やりきった感があり、清々しい気持ちです。私は1998年12月に藤井会長と約束したことがあります。それは、新社屋の建設です。その当時、私は藤井会長から「君の代になった時には、新社屋を建ててくれ」と言われておりました。その約束を皆様のご協力のもと、果たすことができたことが、一番嬉しく、心に残ったことであります。本当に満足しています。 人生には、転機があります。それは運もありますが、自らが掴むものであります。 人事異動で他部門に配属された方、中途採用された方、幹部へ昇進昇格した方、それらは、すべて転機です。その転機を活かして、さらに成長されることを期待しています。そして、川上新会長、平塚新社長が温故知新を思い、「一歩先を行く建設会社」を目指して常に「改革・改善」に取組み、当社の「未来永劫の礎」になられることを願っています。 また、当社は同族経営のオーナー会社ではないため、誰にでも社長になれるチャンスがあります(私も30歳の頃にUターンで松江に戻り、当社へ中途入社しました)。皆さんは、ぜひとも社長を目指して自己啓発に努め、自己研鑽に励み、人間力を養い、実りのある人生を歩んでください。 私は今後非常勤の相談役として残りますが、これまでと同様のお付き合いを頂きますようお願い申し上げます。本当に48年間の長きにわたり、これまでご理解とご支援とご協力頂きましたこと、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。結びに、皆様のご健勝とご多幸とさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げ、退任のご挨拶とさせて頂きます。(役員の皆さまへのメッセージ)(社長へのメッセージ)島根県における公共工事の見通しについて 心に残っていること社員の皆さんへ最後に伝えたいこと「やればできる!やるしかない!」16

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