つちおとVol.137
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だ時には、マイナスの改革から実施しなければ、本当の改革・改善はできません。当社においても、マイナスの改革を実施せざるを得ない状況でした。それには、断腸の思いでの決断も必要でした。私が主に改革・改善に取組んだことは、以下の1〜10です。1.経営理念の策定(創業62年目の新たな取組み)2.中期経営計画の策定(創業62年目の新たな取組み)3.短期経営計画の策定(創業62年目の新たな取組み)4.組織改革①総合企画室の新設(現在:経営企画室)②ハウジングチームの新設(現在:住まいのコンサル部)③常務会議の廃止、経営会議の新設④人事制度の改革(執行役員制度の導入)5.株式会社タイムプラザを完全子会社化し、当社の本社ビルを建設6.役員の賞与減額減額(2年半)8.株主配当金の減額 創業62年目に策定した経営理念、中期経営計画および短期経営計画は、総合企画室(現在の経営企画室)を発足させ、経営陣と共に取組みました。経営理念は、社員一人一人が「何のために、誰のために、働くのか?」を明確にすることを目的としました。経営理念の中で最も重要なキーワードが「そこに暮らす人々の幸福を追求する」です。策定当初における「そこに暮らす人々」の定義は、「社員、社員の家族、協力業者」でした。現在では、「社員、社員の家族、協力業者」から「株主、取引業者、地域」まで広げています。中期経営計画および短期経営計画については、明確な目標を定め、それを達成するために「努力すること」が、最も大切であることを皆さんに伝えてきました。 前記6〜10については、私自身、本当に辛く、皆さんには大変苦しい思いをさせてしまいました。経営者の立場では改革であっても、従業員の立場では改悪です。しかし、これらの改革・改善が2011年および2012年には実を結び、土木・建築が15年ぶりに「県下No.1のポジション」を獲得することができ、また多くの蓄積を残すことができました。これは、私の「やればできる!やるしかない!」という強い思いが、「社員の皆さんと共有(一致結束)」することが出来たため、成し遂げられたと思います。社員の皆さん、本当にありがとうございました。 古い事柄を知った上で継続すべきことは、県下No.1のポジション確保にこだわること、および人間力の向上です。 県下No.1のポジションの確保・維持の思いは、今後も継続してください。そして、当社は未来永劫続くような会社であってほしいと願っています。そのためにも、必ずNo.1にこだわってください。現在は、残念ながらNo.2のポジションになってしまいましたが、決してNo.2に満足しないでください。もし、No.2に満足した場合には、即座にNo.3・・・まで落ちてしまうと思います。 人間力の向上については、現在の職務に就いている職員、技術者、リーダーおよび経営者の立場に応じて、それぞれメッセージを伝えたいと思います。 その職の専門的な知識・技能の習得が大切となります。これらは、建物の基礎と捉えることができます。基礎は建物を支える土台であり、その基礎が堅固であるからこそ、立派な建物が建ちます。まずは、専門的な知識・技能の習得という「基礎」をつくり、その土台の上に、一日一日の経験を積み重ねた「建物」を築いてください。 私が一般社団法人島根県発明協会の会長を務めていた時、発明協会の全国大会において、総裁である常陸宮殿下から発明奨励功労賞を拝受しました。当社においても、新たな発明もしくは特許取得によって、名誉ある賞が取得できるよう願っています。そのためにも、習得した技術から一歩先に進み、当社独自の卓越した技術・システムを創造して頂きたいと思います。当社に残すべき大事なこと(現在の職務に就いている職員へのメッセージ)(技術者へのメッセージ) マイナスの改革97..希会望長退、社職長制お度よのび発1令〜8等級職員の給与10.子会社(株式会社マック&A)の整理15特集.4

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