つちおとVol134
18/18

TSUCHIOTO 平成22年9月から平成24年2月までの17ヶ月をかけ国道9号の視距改良工事を施工しました。 当該道路の大田市仙山峠は東西をつなぐ幹線道路であり、地域にとって非常に重要な道路でありながら年間15件もの交通事故が発生し、過去5年間でも6件の死傷事故が起きている交通事故多発地域でありました。更に過去には大規模な地すべりが発生し、工事関係者が亡くなられた場所でもありました。 そのような場所であることから、近隣の人々は口を揃えて事故の原因は心霊現象的な原因だと話されるような重たい空気のある地域でありました。原因は、直線から緩和曲線なくカーブに入る線形から急ハンドルと急ブレーキを強いられ、更に沈下により逆カントになっていることで車の制御が効かなくなっていることは分かっていましたが、不安から、走る車のブレーキランプを観察していた日々を思い出します。 工事は完成し新しい道路になって1年後、大田警察署に問い合わせたところ1件も交通事故が起きていない事を聞き、起きている結果には必ず目に見える原因が存在していることを再認識しました。また、この工事を通じ、地域の人が語り伝えていた負のイメージを払拭できたことと、そこに暮らす人々の安心を得られたことは大変嬉しく思うとともにスタッフ一同には改めて感謝します。 時代は平成から令和に変わった今、朝山大田道路は開通し、この仙山峠の役割も少し軽くなったことでしょう。おつかれさまでした! 最後に近隣の方から頂いたお手紙を紹介し終わりたいと思います。 「このたびは、9号線朝山改良工事ごくろうさんでした。りっぱな道になり歩きやすく、走りやすくなったとの声あちらこちらから耳にとどきます。暑い夏を経て、みぞれの舞う冬まで土曜返上で朝早くから夜おそくまで現場で体をはって皆様おつかれ様でした。現場近くに住む者として感謝致します。ささやかなお礼の湯呑、日常の器としてお使いいただければ幸いです。」(土木部次長 倉橋慎一)〒6908513松江市学園南二丁目3番5号 TEL(0852)213521 FAX(0852)218285--- 松江土建が残した風景国道9号朝山視距改良朝倉工区工事

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る